アマ球界の選手を紹介する「ドラフト報知」は、東京新大学リーグの創価大の最速149キロ右腕・山崎太陽投手(4年)にスポットを当てる。大学1年夏に捕手から投手に転向した異色の経歴の持ち主。
創価大の逸材は、大学球界NO1の強打者・立石正広内野手だけではない。4年春にしてリーグ戦登板が10試合に満たない右腕が、スカウトから熱い視線を浴びている。
愛媛・帝京五では捕手。大学1年夏に佐藤康弘監督(57)から投手としての素質を見いだされた山崎は、193センチの身長から最速149キロのストレートを投げ込む。
「キャッチャーでのスローイングを見て、佐藤監督が『ピッチャーができるのでは?』と声をかけてくれたんです」と山崎。転向時の球速は142キロがMAXだったが、昨年のエースだった森畑侑大投手(JR東日本)のアドバイスでテイクバックをコンパクトにすると「スピードが一気に3、4キロ上がった」という。
「直球の質がいい。打者は数字以上に速く感じるのでは」と巨人・大場スカウトは評価する。投手経験はまだ4年に満たないが変化球の精度も高く「得意なのはスライダーとフォーク。最近、フォークが良くなっています」と山崎は胸を張る。
「打撃があまり良くなかったので、捕手より投手の方が将来はあるのかな」との思いで選んだピッチャーの道。
◆山崎 太陽(やまざき・たいよう)03年7月6日、東京都生まれ。21歳。愛媛・帝京五では捕手。練習試合で1度だけ投手を経験。5番を務めた3年夏は3回戦敗退。創価大では3年春にリーグ戦初登板。193センチ、86キロ。右投右打。