◆JERA セ・リーグ 巨人4―2ヤクルト(24日・東京ドーム)

 流れを呼び込む力がある。大勢が驚異の勝ち運を発揮し、チームトップタイ5勝目をゲットした。

同点の8回に登場し「勝ちにつながる投球を」と最速156キロの剛球主体で中軸を3者凡退。直後に勝ち越し、ブルペンを支える8回の男にリーグ2位タイ、5つ目の白星が舞い込んだ。

 7回表に救援陣が2点リードを追いつかれ、裏の攻撃でも1死一、二塁をいかせず無得点。嫌な流れを8球で遮断した。これで先発としてエース級の働きを見せる山崎に並ぶ勝利数に。「どっちも追ったら(タイトル)取れないんで。二兎(と)を追う者は一兎をも得ず。しっかり最多勝だけ狙って」と、ご機嫌で笑わせた。

 V打を放った同学年の泉口からは風呂場で「同点で大勢出てきたら『いけんじゃね』みたいに思う」と言われた。“運”の秘けつは「早寝早起き、朝ごはん。ゴミ拾ったりすかね」。明るくチームを照らすリリーバーに勝利の女神もほほ笑んだ。

◆記録メモ 同点の8回から登板した大勢(巨)が無傷の5勝目。シーズンで5勝以上した巨人のリリーフ投手は、16年に8勝4敗のマシソンと6勝4敗の沢村以来、9年ぶりだ。今年は同点から登板した8試合に5勝、3ホールド。失点は計9イニングで1点だけ。その直後の回に味方打線が30打数10安打の打率.333。9イニングのうち5イニングで得点するなど、計9点を奪い大勢の白星につながっている。

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