◆パ・リーグ 楽天2―1日本ハム(24日・楽天モバイル)

 浅村の通算2000安打達成を祝福し、2019年に結婚したゆき夫人がスポーツ報知に手記を寄せた。時にはけがに耐えながら重圧と闘い、18日までパ・リーグ記録の1346試合連続出場を続けてきた夫に、「私の口からこれ以上『頑張って』とはなかなか言えません」と本音を漏らしながら快挙を祝った。

 私と出会う前から1本1本、積み重ねてきたその歩みの大きな節目に立ち会えることは、家族として以前に一野球ファンとして本当に光栄なことです。本人がひたむきに努力を重ねてきた結果だと改めて感じますし、多くの方々の支えや応援があってこそ達成できた記録だと思います。心から「おめでとう」と伝えたいです。

 我が家は比較的日常会話で野球の話をしますが、主人は試合や打席の結果にかかわらず、帰宅時の様子がいつも変わりません。それに倣って私も極力態度を変えずに接していますが、あのプレッシャーの中で気持ちを一定に保つのは簡単ではないと思い、家族ながら感心しています。時にそれが裏目に出て「クールな人」と思われてしまうこともありますが…。私自身リポーター時代、初対面では無反応な様子に正直怖い印象を持った記憶があります。本人は否定していますが…。知るほどに心根の優しさ、純粋さが伝わり、今では子煩悩なことも納得できます。

 娘にとってパパは「ナンバーワン」。弟が生まれてから独占欲も増し、オフの日には水族館や動物園へデートに行くことも。主人も子供たちに会うため、少しでも時間があれば家に戻る姿を見ると、子供たちとのひとときが彼にとって大きなエネルギーチャージになっているようです。

チャージといえば、最近はグリーンカレーに夢中。楽天モバイルパーク宮城三塁側にあるお店のグリーンカレーが大好きで、試合観戦の際には「買って帰ってきて」と頼まれることも。そんなに好きならと私も手作りしたところ好評で、今では我が家の定番メニューの一つになりました。

 日々そばで見ていると、改めてプロ野球選手という仕事は本当に過酷で、心身を休める時間がほとんどない中、毎日大きなプレッシャーと向き合っています。連続試合出場を続けてきたことから丈夫と思われがちですが、実際はけがを抱えながらプレーを続けているのが現実。その頑張りを目の当たりにすると、私の口からこれ以上「頑張って」とはなかなか言えませんが、悔いのない野球人生を全うできるよう全力で支え、どこまでも一緒に歩んでいく覚悟です。これからも“浅村栄斗”らしくプレーしてくれたら、家族にとって何よりの幸せです。この度は2000本安打達成、誠におめでとうございます。

 ◆淡輪 ゆき(たんのわ・ゆき)1992年10月10日、東京都生まれ。32歳。ホリプロに所属するフリーアナウンサー。2019年に結婚し、21年に第1子となる女児を出産、24年に男児を出産。

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