◆JERA セ・リーグ 巨人5―2ヤクルト(25日・東京ドーム)

 巨人は今季初勝利をかけて7度目の先発登板した戸郷翔征投手が6回を108球7安打2失点と粘投し、今季初勝利をつかんだ。打っては2回に浅野翔吾外野手が先制の2点適時打、増田陸内野手が同期・戸郷を援護する適時打でアシスト。

3回には相手のミスなども絡んで2点を奪い24年7月以来の5連勝となった。

 初回は1死から門脇が四球で出塁するも無得点。両軍無得点の2回には1死二、三塁で浅野が相手先発・アビラの投じた初球を中前へはじき返すと、三走のヘルナンデスに続き、二走の泉口がホームへ激走し2点を先制する一打を放った。なお2死二塁では増田陸が127キロのカーブを左前へ運んだ。二走の浅野は全力疾走でホームイン。貴重な3点目を追加した。

 1点リードの3回には先頭の門脇が四球で出塁すると、続く吉川が中前打でチャンス拡大。続くキャベッジの併殺崩れで1死一、三塁とすると、岸田の打席でバットの先に当たったボテボテのボールをアビラが素手で捕球し、ホームへ送球したが悪送球となりその間に三走の門脇がホームイン。相手の野選で1点を奪うと、なお1死二、三塁では3回の守備から出場した中山の投ゴロの間にさらに1点を追加。この回2点を追加した。

 4回は3者凡退。5回は1死から吉川が右前打を放ち、盗塁を決めるも後続が倒れた。

6回は先頭の中山が右中間を割る二塁打を打つも、犠打のミスなどの好機を生かせなかった。

 5-2の7回は2死から吉川が四球で出塁。続くキャベッジがカウント1ボール1ストライクから申告敬遠されるも続く岸田が三ゴロに倒れて無得点に終わった。8回は3者凡退だった。

 投げては先発した戸郷が初回から先頭の岩田に右前打を許すと、続く西川に犠打を決められ、サンタナの二ゴロの間に進塁と2死三塁とピンチを招いたが、4番のオスナをフォークで空振り三振に斬り、ホームを守った。

 2回は先頭の山田を空振り三振、茂木には四球を与えたが北村拓も空振り三振、古賀は一ゴロに抑えた。2回の裏の攻撃で3点の援護を受けて迎えた3回は2死二、三塁のピンチを招くとオスナに右前へポテンヒットを許して2点を失ったが、リードを守った。

 さらに2点の援護を得て5-2として迎えた4回は2死から古賀に中前打を許すも、代打で出場した橋本を空振り三振に斬った。4回は先頭の岩谷に左翼線沿いに安打を運ばれたが、続く西川を中飛、サンタナを右飛、オスナを二ゴロに打ち取り無失点で抑えると安どの表情を浮かべた。

 6回は2死から北村拓が遊撃への内野安打で出塁されたが、後続を断って得点を許さなかった。6回2死二塁の打席でリチャードが代打で送られ、クオリティスタート(QS、6回で自責点3以下)で勝利投手の権利を持って降板した。

 7回には中川がマウンドに上がって3者凡退。

8回には大勢が登板し、2死から連打と四球で満塁のピンチを招いたが、中堅・浅野の好捕にも救われて無失点だった。9回には守護神マルティネスがマウンドに上がり、先頭の増田に右前打を打たれたが後続を断って試合を締めた。

編集部おすすめ