◆JERAセ・リーグ 中日1―5阪神(25日・バンテリンドーム)
阪神・藤川監督が執念の采配を見せ、前回3連敗を喫したバンテリンDでカード勝ち越しを決めた。18年6月16日の楽天戦(楽天生命パーク)以来7年ぶりに、球団最多タイとなる1試合5犠打を記録(延長戦除く)。
1―1の9回は無死一塁から木浪が3打席連続の犠打となる投前犠打でマルテの一塁悪送球を誘い、二、三塁。5回に先制スクイズを決めた坂本が左中間へ決勝の2点二塁打を放ち、続く代打・島田も投前犠打でまたもマルテの失策を誘発し、リードを広げた。
打線の活性化へ、指揮官は奥の手も解禁した。4番の佐藤輝を公式戦では初の左翼で起用し、好調のヘルナンデスを「6番・三塁」に入れた。佐藤輝は今季3度目の猛打賞、新助っ人も左翼線二塁打に1四球と期待に応えた。「森下の左翼も(今後は)あると思います。1年間戦っていく上で大きな決断もしなければいけない」と球児監督。負ければ4月19日以来の3位転落だった一戦を制し、首位を守った。(小松 真也)