◆東京六大学野球春季リーグ戦 第7週第2日▽法大8-3明大(25日・神宮)
負ければ目前で明大の胴上げとなる一戦で、法大が名門の意地を見せた。初めて1番打者に登用された境亮陽(1年=大阪桐蔭)が、俊足を生かして適時打2本を含む5打数3安打2打点と打線を先導した。
大阪桐蔭では昨春センバツ2回戦の神村学園戦でランニング本塁打を放つなど、1番打者として躍動した。「高校の時も1番だったので、自然と気負うことなく打席に入れた」と笑みがあふれた。
リードオフマンに抜てきした大島公一監督(57)は「いろんな意味がある。(4番の)松下(歩叶)にどうチャンスを渡すかというチーム。そのための並びはどうするかと。チームとして最善の答え。朝まで迷いました」と明かした。
同じ大阪桐蔭の1番打者として2008年夏の甲子園優勝に貢献した楽天・浅村栄斗が、前日24日には2000安打を記録。境は「偉大な先輩。少しでも近づけるように努力したい。他にも大阪桐蔭のOBには素晴らしい選手がたくさんいるので、自分も続けるように今後、頑張っていきたい」と気合をにじませた。(加藤 弘士)