巨人の丸佳浩外野手(36)が、27日の広島戦(富山)から開幕後初めて1軍に昇格することが25日、分かった。3月22日のロッテとのオープン戦(東京D)の走塁時に、右大腿(だいたい)二頭筋の筋損傷で離脱して以来、約2か月ぶりの1軍復帰となる。
開幕直前の故障離脱は自身初で15年ぶりに開幕1軍を外れたが、完全体での復帰を目指して入念に準備を進めてきた。今月16日の2軍戦で実戦復帰すると、18日には復帰後初の外野守備にも就いた。21日には復帰後初のフル出場を果たし、24日には今季“1号”となる左越えソロを含む2安打1打点。「芯に当たった打球が、もうちょっと(角度が)上がってくれたら」と語っていた課題をクリア。一塁から本塁への激走も披露し、「大丈夫。心配はない」と患部の不安も一掃していた。
チームに与えるプラスも大きい。現在は坂本、長野ら経験豊富なベテランが不振で2軍調整中となっているが、増田陸、泉口、浅野、中山といった若手の台頭がその穴を埋めている。シーズン中盤にさしかかるタイミングで、過去6度のリーグ優勝と経験豊富な丸が戦列に復帰すれば、若いチームの精神的支柱としての役割も期待できそうだ。
この日は、イースタン・西武戦(府中)が降雨の影響で中止となり、G球場の室内で打撃練習などを行った。チームは首位・阪神に0・5ゲーム差の2位。通算1842安打を誇るベテランが、今季最長となる5連勝中のチームにさらなる勢いをもたらす。