オリオールズの菅野智之投手の次回登板が27日(日本時間28日)の本拠地でのカージナルズ戦に決まった。敵地でのレッドソックス戦の試合前に、マンソリーニ暫定監督が明かした。
◆菅野に聞く
―次回登板はカージナルズ戦。巨人時代に一緒にプレーしたマイコラスがいる。
「昨日(Dバックス戦、現地23日)もいいピッチング(6回1失点で4勝目)していましたね。(巨人入団当時の)最初はね、言い方、悪いですけど、ちょっとわがままな外国人選手のイメージがありました。でも、立派だな、すごいな、って思った時がある。日本に来て(最初は)けん制とかクイックが全然出来なくて、マツダスタジアム(広島戦)でバント攻めにあって、めちゃめちゃイライラしていた。当時は先発投手がベンチに入る習慣があって、僕もいたんですけど、回の合間のキャッチボールで、わざとボールを落としてから拾って投げるという練習を試合中にやっていた。それって、相手チームに”僕はバント処理が苦手ですよ”って言っているようなもの。でも、プライドを捨ててまで、勝つ姿勢を持っている。そういうストイックなところを見て、この選手は伸びるだろうと思ったことがありました」
―マイコラスは、巨人での3年間で評価を高めた。
「良くなっていった要素は、いっぱいあるんです。最初はツーシームばっかり投げたがっていたけれど、フォーシームの方がいいよって、キャッチャーだったり、色んな人に言われてツーシームを投げないようになって、カットボールを覚えて…。元々カーブは良かったから、良くなったっていう経緯がある。クイックも勉強して。なんせ、ストイックな選手でした」
―巨人時代、多くの外国人選手が来て去っていく。その中でも印象強い選手だったか。
「ナンバーワン、ナンバーワンだね。(3年契約の)2017年が終わったら、俺はメジャーリーグに戻るんだって、最初に言ってましたし。こう決めてからのトレーニングや練習に取り組む姿勢だとか、僕も勉強になる部分があったし、すごいなって感じてました」
―彼がメジャー復帰して大活躍。自身のメジャーへの距離感は変わったか。
「やっぱりジャイアンツって部分で、当時は、なかなかポスティング(制度)で行くことが難しいのは、分かっていました。でも、(彼は)ずーっと僕に言ってくれていた。
―最後に会ったのはいつですか。
「2017年。その後は会う機会がなかったから。(会えるの)楽しみですね。お互いオジさんになって、会えるのもうれしいね」