◆米大リーグ メッツ―ドジャース(25日、米ニューヨーク州ニューヨーク=シティフィールド)

 メッツ・千賀滉大投手(32)が25日(日本時間26日)、ドジャース・大谷翔平投手(30)も「1番・指名打者」でスタメン入りした本拠地・ドジャース戦に先発した。

 初球カットボールが外れ、1ボールからの2球目、94・8マイル(約152・6キロ)の直球を大谷に豪快に打ち返された。

打った瞬間にそれとわかる当たりを見送ると、右翼2階席に着弾。411フィート(約125・3メートル)飛ばされた。

 2番ベッツはボテボテの三ゴロに打ち取ったが、ビエントスがまさかの後逸でエラー。続くフリーマンには左中間に二塁打された。4番スミスには中飛を打たれ、リプレー検証の結果判定が覆ってアウト。2死三塁と窮地を脱すると、ド軍打点トップの難敵T・ヘルナンデスを見送り三振に仕留め、大谷の本塁打による1失点のみで切り抜けた。

 2回は立ち直り2死無走者でコンフォートからフォークでこの試合初の三振を奪った。3回も先頭のエドマンを見逃し三振。大谷との2打席目を迎えると、カウント0―2と追い込み、3球目、高めに外れる95・9マイル(約154・3キロ)マイルの直球を振らせ、3者連続三振。続くベッツも中飛に打ち取り、2イニング連続で3者凡退とした。

 メジャー3年目を迎えた千賀は今季、開幕から好調を維持。この日が10試合目の登板で、ここまで4勝3敗をマークしている。

規定投球回に足りていないが、防御率1・43はリーグトップのドジャース・山本由伸投手(26)の1・86を上回る数字。この試合で2回2/3を投げた時点で規定投球回に到達し、1・52で再び防御率トップに返り咲いた。7日(同8日)の敵地・ダイヤモンドバックス戦の4勝目以来で、本拠地では4月19日(同20日)のカージナルス戦以来の白星となる5勝目を狙うマウンドでもある。

 大谷とは今季初対戦。日本時代には2本塁打を浴びたが通算22打数5安打の2割2分7厘の13奪三振で、メジャーのレギュラーシーズンでは23年8月25日に対戦して2四球と二塁打だった。昨年10月のリーグ優勝決定シリーズでの2試合の対戦は2打数1安打1打点、1四球。3連戦初戦だった23日(同24日)の試合前に山本や通訳らを交えて談笑していた後輩との対戦にも注目が集まっている。

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