◆東京六大学野球春季リーグ戦 第7週第3日▽明大3―2法大(26日・神宮)
明大が接戦を勝ち切り、勝ち点4を獲得して単独首位に浮上。31日からの早慶戦で慶大が1勝すれば、4季ぶり44度目のVが決まり、早大が2連勝した場合、昨秋に続き早明で優勝決定戦が行われる。
リーグ制覇のために、ただひたすらに腕を振った。24日には111球を投げ切って完封勝利。疲労が残るなかでの先発だったが、「ゾーンで集まった」変化球を交えて6回を79球1失点。6回には1死一、三塁のピンチを招くも、最後は空振り三振で法大打線を抑え込んだ。
弟の贈り物が力になった。それは疲労回復パジャマだ。「弟が社会人1年目で(4月末に入った)初任給で買ってくれた」。寝ている間に血流を促進することで、疲労を回復する効果があり「毎日着ています」。うれしそうに語った左腕の好投の裏には、弟・遥大さん(18)の心温まる後押しがあった。
優勝への望みをつなげた戸塚俊美監督(60)は、「早大とのプレーオフに向けて、明日からしっかり練習していきたい」と勝負を見据えた。