◆東京六大学野球春季リーグ戦 第7週第3日▽明大3-2法大(26日・神宮)
法大は9日間で7試合を戦うハードな日程を経て、14試合を6勝7敗1分けの勝ち点2で今季を終えた。
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ルーキーの境亮陽外野手(1年=大阪桐蔭)が3回2死、リーグ戦初アーチを放った。
「毛利投手にはいつも同じ球で打ち取られていたので、そのボールを狙っていこうと思っていた」。だが1点を追う9回2死一、二塁の好機では、フルカウントから見逃し三振に倒れ、最後の打者に。「あそこで打てるかどうかが、1番打者の仕事。打てなかった自分の実力が足りない」と反省も忘れなかった。
1年春のリーグ戦は14試合に出場、62打数22安打の打率3割5分5厘でフィニッシュ。22安打は、1992年春の早大・大森篤(11試合で44打数22安打の打率5割で首位打者)に並ぶ、1年生打者の最多安打となった。昨春センバツでもランニング本塁打を記録するなど、大阪桐蔭のリードオフマンとしても注目を集めた逸材は、今春をこう振り返った。
「自分としてはうまくいった部分も多かったので、続けていきたい。チャンスで打てなかったこともあったので、秋に向けてやり直したい」
大島公一監督(57)はリーグ戦初アーチを「すごい打球だったね」とたたえ、「まだまだ体ができていないと思う。成長の過程。フィジカル的なところが大事かなと思う」と、さらなるレベルアップに期待した。
【記録メモ】
法大・境亮陽が14試合、62打数22安打で打率3割5分5厘。1年生でシーズン3割以上は、昨年秋の熊谷陸(法、4割7分1厘で首位打者)以来、54人目(57度目)。このうち、入学間もない春のシーズンにマークしたのは、2019年の山田健太(立)以来、23人目。法大では、1953年の斎田忠利(法政二=3割1分8厘で5位)、2009年の多木裕史(坂出=3割4分1厘で6位)に次ぎ、3人目(ちなみに秋は熊谷まで、11人が記録)。22安打は、1992年春の大森篤(早大=11試合に44打数22安打の5割で首位打者)に並ぶ、1年生打者の最多安打だ。