巨人の丸佳浩外野手(36)の逆襲が始まる。27日の広島戦(富山)から開幕後初となる1軍に昇格。

3月22日のロッテとのオープン戦(東京D)の走塁時に、右大腿(だいたい)二頭筋の筋損傷で離脱して以来、2か月ぶりに1軍に戻る。26日は富山へ移動し、「試合に出たら僕は明日から開幕ですけど、チームはとっくに開幕しているので、自分の開幕戦だからと構えることでもない。みんな普通にやっているので乗っかろうかな」と落ち着き払った口調で言った。

 走攻守で仕上げてある。15年ぶりに開幕1軍を外れたが、傷を癒やす以上の練習を積んだ。今月16日の2軍戦で実戦復帰し、24日には左越えソロを放ち、走塁面では激走を披露。「しっかりできつつある」と好感触を得た。

 登録即スタメンかは慎重に判断される。25日ヤクルト戦(東京D)でヘルナンデスが左足への自打球で途中交代しており、阿部監督は丸の起用法について「エリちゃん(ヘルナンデス)次第かな。(丸の)試合勘がどうか。スタートで使いたいけど張り切らせたくない」と思案。助っ人の状態も考慮しながら決断する。

 富山と金沢での2連戦からの出発。慣れない球場でのプレーとなるが「(難しさは)ない」と言い切る。昨年の北陸シリーズでは福井でのDeNA戦で代打弾。21年の北陸遠征では2戦3発だ。好相性の地から丸の25年シーズンが動き出す。(宮内 孝太)

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