◆関西学生野球春季リーグ▽第7節1回戦 立命5―3同大(26日・わかさスタジアム京都)
立命大と近大が勝ち、勝ち点を4として勝率も並び、優勝争いは2校に絞られた。立命大は同大戦で代打・柴田廉之助内野手(2年)が逆転2点二塁打を放ち、決勝点に。
1打席に懸けていた立命大・柴田が、代打起用に一発回答した。敗れればV逸の同大戦で、1点を追う7回、1死一、二塁。カウント2―1から4球目の甘く入ってきたストレートを右中間に、はじき返した。2人の走者を生還させ、逆転。チームはこの回4安打5得点で、勝利をたぐり寄せた。決勝打の2年生は「自分が助けられたら。有馬さんを楽にさせられたら」と打席の心境を明かし、先発の3年生左腕・有馬伽久(がく)を援護したい一心だった。
5安打3失点11奪三振で完投した有馬も、殊勲打の後輩を「1打席で決めてやるという思いが人一倍強い」と称賛。「きょうはあの1本で救われた」と感謝した。
今後は遊撃手でレギュラー獲得が目標の柴田。「打席では、とにかく楽しんでやる」とのモットーを大一番で体現し、立命大をV争いに踏みとどまらせた。(松ケ下 純平)
〇…近大が4季ぶりのVに近づいた。両チーム無得点で迎えた4回、先頭・勝田成二塁手が左翼線三塁打を放ち、新リーグ記録の25安打まで残り1とした。その後、無死一、三塁で阪上翔也右翼手が右翼フェンス直撃の先制2点三塁打。この回、一挙4点を奪うと5回、7回にも追加点を挙げて快勝した。勝田は「記録よりもチームのために塁に出る。全員野球で勝利をつかみ取る」ときっぱり。関学大戦を制してのリーグ制覇に闘志を燃やした。