◆春季北海道高校野球大会 ▽1回戦 北海2―0札幌日大(27日・札幌円山)

 30年ぶりの春全道3連覇を目指す北海が札幌日大を下し、3年連続の8強入り。1番・石田稀代和(きよかず)左翼手(2年)が7回に先制打を放ち均衡を破ると、投手陣が札幌地区代表決定戦から2試合連続の完封リレーでリードを守り切った。

 両チーム無得点で迎えた7回。5回の守備で飛球の目測を誤り(記録は二塁打)、ピンチを招いていた石田は「(守備で)仲間が助けてくれたので、自分のバットで何とか返したかった」と、この日4度目の打席に向かった。狙い通り高めに浮いた変化球を中前にはじき返すと、二塁走者が決勝のホームイン。今大会から背番号「7」を背負う石田は、塁上で小さく拳を握った。

 背番号「23」だった札幌地区予選は2番で2試合に先発し、途中出場も含めて6打数3安打。この日は2安打1打点で春初の1番起用に応え、石田は「一戦必勝で、どんな相手が来ても自分の出来ることをする。とにかくチームに貢献したい」と力を込めた。

編集部おすすめ