◆イースタン・リーグ ロッテ1―2巨人(27日・ロッテ)
巨人の高梨雄平投手が16日に出場選手登録を抹消された後、初めて実戦で登板し、1回を3者凡退に抑えた。
1―1の8回裏に3番手として登板。
2軍降格後に探したのは「ここ何年かのフォームの違和感、ズレがどこから来ているのか」。山口2軍投手コーチや、野上3軍投手コーチなど首脳陣や、裏方のスタッフと話しながら「ああでもない、こうでもない」と8日間悩んだ。
9日目の夜、ベッドに入っているとひらめいたという。「これだ!」。修正に取り組んだのは、投球時のグラブの位置。「グラブが毎年上がっちゃっていた。(以前は)ちゃんと地面に這わせるように使っていた」。以前の自身の姿を思い浮かべ、すぐに起き上がりシャドーピッチング。「これ、いいかも」。ブルペンで試すと、やはりよかった。「グラブの位置を変えると結果的に重心が下がったり、投げるイメージが変わる」と利点を明かし、まずは結果で示した。
ルーキーイヤーから8年連続40試合以上登板しているセットアッパー。「とにかく今は結果もそうだけど、まずはゲームの中でいいものを無意識でできるようになじませていくことが大事」。雌伏の時。じっくり自身と向き合い、1軍の舞台に戻る。