◆パ・リーグ ロッテ6―4オリックス(27日・ZOZO)
ロッテ・田中晴也投手が本拠地・オリックス戦に先発し、自己最多タイ7回で96球を投げ、2安打無失点の快投で今季3勝目を挙げた。6点リードの9回に3番手・小野が1死も取れずに3点を失って降板。
先発・田中は、初回は先頭・広岡をカウント2―1から150キロ直球で空振り三振、続く西川もフォークで空振り三振を奪った。3番・紅林は初球を右飛に打ち取って、3者凡退スタートを切った。2回も3本の内野ゴロで3人。3回は先頭に左安を許したが、後続を抑えて無失点で切り抜けた。
マウンド上では1球ごとに大量にロジンバッグを使用する右腕。4回の先頭・西川の打席直前には、白い粉がマウンド上に大量に舞い上がり、名幸球審から注意を受けるほどだった。その後は、足元付近の低い位置でロジンを触って対策していた。
雨脚が強まってきた6回は、先頭・若月を二飛に打ち取ると、続く広岡はスライダーで空振り三振で奪うと、マウンド上で気迫のガッツポーズを見せた。2番・西川は一ゴロに仕留めた。7回も球威が衰えることなく、先頭の3番・紅林、4番・頓宮をいずれも中飛に打ち取り、5番・森も詰まらせた三飛に封じた。
打線は、2回1死一、二塁から高部の右越え適時二塁打で先制すると、友杉の中犠飛、藤原の中前適時打で計3点を先取。7回には2死一塁から6番・寺地の左中間適時二塁打で4―0と引き離した。8回には1死二、三塁から2番・藤岡の右犠飛で追加点を挙げると、なおも2死三塁で3番・池田の一ゴロが一塁・頓宮の失策を誘い、6―0と試合を決定づけた。