◆米大リーグ　ガーディアンズ５―９ドジャース（２７日、米オハイオ州クリーブランド＝プログレッシブフィールド）

　ドジャース・大谷翔平投手（３０）が２７日（日本時間２８日）、敵地・ガーディアンズ戦に「１番・指名打者」でフル出場し、今季２度目の３戦連続本塁打となる２０号２ランを放つなど、３打数１安打１打点、２四球でチームの２連勝に貢献した。

　初回先頭の１打席目は見逃し三振。

ＭＬＢ史上４人目となる３試合連続先頭打者本塁打の偉業を逃した。２回２死三塁の２打席目はリーグ単独最多今季７個目の申告敬遠で出塁。敵地ながらブーイングに包まれた。そして、２―０とリードして迎えた４回２死一塁の３打席目。先発右腕・バイビーの初球を捉えた。甘く入った８３・９マイル（約１３５・０キロ）のカットボールを逆方向にはじき返し、打球角度３９度で高々が上がった打球は左翼席最前に飛び込んでいった。３戦連発は今月１４～１６日に続いて今季２度目で通算１０度目となった。

　２０本塁打を放つのは、メジャー８年目にして５年連続６度目。松井秀喜（ヤンキースなど）の５度を上回って日本人史上最多となった。５月２７日、チーム５５試合目、自身５３試合目での２０本塁打はいずれも自己最速。５月はここまで２４試合で１３発目。５月の自己最多を更新し続けているだけでなく、３試合を残しながら、２３年６月に１５発を放った月間自己最多本塁打も視野に入っている。

ドジャース選手の月間１３発は１９５３年スナイダー、８５年６月ゲレロに次ぐ３位タイで、５月では史上最多となった。

　逆方向に高々上がったアーチに同僚のマンシーは「本当にすごいこと。ちょっとジェラシー（嫉妬）もあるけど。ミスショットだったのに、ホームランになった。彼は普通の人間に出来ないことをやってのける。見ていて本当に楽しい」と苦笑い。ロバーツ監督は「完璧に捉えたわけではないけど、回転がよかった。だから伸びていった。『ヘリウムボール』のように飛び続けた。地球上の誰よりもミスしても結果が出る。彼とジャッジ（ヤンキース）ぐらいだよ」と解説していた。

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