第74回全日本大学野球選手権大会を主催する全日本大学野球連盟と読売新聞社は28日、出場を決めていた大商大から野球部内の不祥事を理由に、出場辞退の申し入れがあり、受理したことを発表した。

 その結果、大商大が出場を予定していた東京ドーム1日目第3試合は、対戦相手の城西国際大の不戦勝となった。

また、東京ドーム1日目第4試合の福井工大と近大工学部との試合は第3試合に繰り上げて実施される。

 同部を巡っては、関西六大学春季リーグ戦中の4月21日に、監督の冨山陽一氏(60)が、車検切れの軽トラックを知人に運転させたとして道路運送車両法違反容疑で逮捕され、大学は同24日付で同氏との委嘱契約を解除。チームは、高瀬義和コーチ(60)が代行監督を務め、今月20日に7季連続となるリーグ優勝を果たしたが、翌21日に、蜷川大捕手(21)が15歳の少女にみだらな行為をしたとして、不同意性交の疑いで逮捕されていた。

 大学はこの日、公式ホームページ上で「学生野球は教育活動の一環との認識のもと、この事態を厳粛に受け止め、関西六大学野球連盟を通じて標記大会への出場辞退を申し出いたしました。今後は、本学の建学の理念及びスポーツ憲章の趣旨に鑑み、適切な倫理観・公共精神を備えた人間形成を達成すべく、全学を挙げて取り組んでまいります」と説明した。

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