◆米大リーグ ガーディアンズ―ドジャース(28日、米オハイオ州クリーブランド=プログレッシブフィールド)

 ドジャースのクレイトン・カーショー投手(37)が28日(日本時間29日)、敵地・ガーディアンズ戦に先発し、5回74球を投げ、6安打1失点、3奪三振の粘投を見せて今季初勝利の権利を持って降板した。今季3登板目で初勝利となれば、デビューから18年連続勝利で、通算213勝目となる。

 初回は1死からマルティネスに左翼線への二塁打を許すと、ラミレスに左前適時打を浴びてあっさりと先取点を献上したカーショー。2回は先頭に二塁打を浴びながら後続を抑え、3回も1死からの連打で一、三塁となったが、アリアスを遊ゴロ併殺打に打ち取った。スミス、パヘスの連続適時打で逆転して1点をリードした4回は3者凡退。5回も1死一塁からマルティネスを右飛、ラミレスを空振り三振で抑えた。

 カーショーは今季がドジャース一筋18年目。2006年のドラフト1巡目(全体7位)でドジャースから指名を受けると、08年にメジャーデビューして11年に最多勝(21勝)、最優秀防御率(2・28)、最多奪三振(248K)で初のサイ・ヤング賞に輝くと、絶対的なエース左腕としてドジャースの中心に君臨し続けた。14年には最多勝(21勝)、最高勝率(・875)、最優秀防御率(1・77)、2完封などで6完投と圧巻の成績を残してMVPとサイ・ヤング賞に輝いた。これまでMVP1度、サイ・ヤング賞3度、最多勝3度、最優秀防御率5度、最多奪三振3度などのタイトルをつかみ、メジャー通算212勝を挙げてきた。

 23年も13勝5敗、防御率2・46の成績を残したが、オフに左肩の手術を受けた影響で昨季は7登板で2勝2敗、防御率4・50。7登板、2勝、防御率4・50はいずれもデビュー17年目でワーストだった。さらに昨年11月には左足と左膝の手術を受けて今季も負傷者リスト(IL)でスタート。マイナーで5試合に登板して1勝無敗、防御率2・57と調子を上げて17日(同18日)の本拠地・エンゼルス戦で今季初先発を果たしたが、初回にいきなり3点を失うなど、4回5安打5失点と乱調で、23日(同24日)の敵地・メッツ戦は2回無失点だったが、雨天中断により降板せざるを得ない不運にも見舞われた。

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