NHKラジオ第1の人気番組「佐藤二朗とオヤジの時間」(第3・4日曜午後3時05分~55分)のゲストに、野球評論家の松坂大輔さんとフリーアナウンサーの上重聡さんが登場。MCの俳優・佐藤二朗と「オヤジトーク」に花を咲かせた。

 横浜時代の1998年に春夏連覇を達成した「平成の怪物」こと松坂さんと、PL学園のエースだった上重さんは同世代で甲子園のライバル。中でも1998年8月20日に行われた夏の準々決勝、横浜・PL学園戦は延長17回の死闘になり、9-7で横浜が勝利した。今でも名勝負として語り継がれる。

 この試合で松坂さんは延長17回を投げ抜き、250球を投げて勝利投手に。上重さんも7回から2番手で救援し、11イニング145球の力投を演じた。

 二人の熱投に佐藤が驚嘆していると、上重さんが「もっと言うと、二人とも前の日に完投しているんですよ!」と驚愕の事実を明かし、佐藤も「え~っ! なんなのそれは!?」と仰天した。

 上重さんが「でも、高校生ってイケちゃうよね」と続けると、松坂さんは「250球、すごいよねって言われるんですけど、当時はそんなに…普段から夏の甲子園の連投の練習で、1日300球を1週間投げるとかしていたので、特別多いという感覚はなかったです」と振り返った。

 上重さんは「勝ち負けを超えて、ずっとこのまま試合をしていたいな、続けばいいのになと思っていました」とマウンド上の心境を回想。「自分が抑えると、マウンドにボールを置いていくんですが、それを松坂が取って。会話はないんですが『よし、オレは0に抑えた。次は松坂の番だぞ』って、ボールを通じて会話している感じがありました」と熱いエピソードを披露。これには佐藤も「そういう域に達するかね~」と驚いた。

 一方の松坂さんは「僕は『このまま続けばいい』はないんですけど、終わらないなあ、再試合あるな、と次の日の登板のことも考えていました」と名勝負の裏側を告白した。

 同番組は「オヤジの、オヤジによる、オヤジのための時間」がコンセプト。放送回はNHKラジオのホームページ「らじる★らじる」で6月22日午後3時55分まで聴ける。22日の午後3時5分からは「オヤジ同窓会」をテーマに、再び3人の楽しいトークがオンエアされる。

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