◆日本生命セ・パ交流戦 2025 阪神1―2ソフトバンク=延長10回=(20日・甲子園)

 近本のファインプレーが流れを変えた。2回無死二塁、海野の中前に落ちようかというライナー性の打球をダイビングキャッチし、併殺に。

外野手は打球が左右に少しでもずれると飛び込みやすいが、正面の当たりは距離がつかみにくいため、非常に難しいプレーだった。

 先発の村上は立ち上がりからコントロールが良くなかっただけに、助かった。3回以降は低めにボールが集まり、自分の投球を取り戻した。モイネロとのエース同士の投げ合い。ロースコアが予想される試合では、こういう守備のひとつひとつが大事になってくる。

 阪神は1番打者から始まる攻撃が1、3、5、7回と4度もあった。これは非常に珍しい。攻撃する側からすればまさに理想的。神様が勝てと言っているようなものだけに、1点しか奪えなかったのは残念だったが、打線は12安打と上向き。7連敗で一時はヒヤリとしたが、心配ない。セ・リーグ相手との対戦再開に向け、上昇気流に乗っている。(スポーツ報知評論家)

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