◆日本生命セ・パ交流戦 2025 ヤクルト8―10オリックス=延長10回=(20日・神宮)

 オリックスが両軍とも14安打の打ち合いを制し、4年ぶり3度目の交流戦優勝へ生き残った。8―8の9回に6番手で登板した岩崎翔投手は、1回1安打無失点、3奪三振の好救援。

直後の10回に味方打線が勝ち越し、オリックス移籍後初勝利を挙げた。

 「自分のボール、キャチャーのリードを信じて投げることが(自分に)できること。リリーフなので(初勝利に)特別な感情とかまではないけど、野手がつけてくれた勝ちなので、素直にうれしい」

 ソフトバンクから中日に移籍1年目の22年、9月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、オフに育成契約を締結。昨年6月に2年ぶりの支配下復帰を果たすと、今季は4月1日の巨人戦(東京ドーム)で中日移籍後初勝利となる1413日ぶり白星を挙げていた。

 そして、この日は23年の斎藤(日本ハム、中日)以来、13人目となる同一シーズンに2球団目の初勝利。「(手術から)復帰して、一番いい感覚で投げられた。試行錯誤というか『もう少しこうしたら良くなる』と思いながら投げていたのが、少しハマった」と記録よりも、最速155キロを計測した内容に手応えを示した。

 「監督、コーチにすごくいいところ(場面)で使ってもらっている。当たり前じゃないので、感謝して投げたい」。35歳右腕は、新天地で輝きが増している。

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