日本サッカー協会(JFA)とユニクロは21日、国立競技場にて、「JFAユニクロマルチスポーツキッズ」を開催した。スポーツを通じた子どもたちの健やかな成長を支援する新たな取り組みとしてJFAとユニクロが立ち上げたイベントで小学校1~3年生の400名を対象に「サッカー、野球、陸上、ラグビー」の4種目を一日で体験できる。

 野球界からはソフトバンク・王貞治球団会長とヤクルト、ソフトバンクなどで活躍した五十嵐亮太氏が参加。子どもたちがティー打撃を行う様子などを間近で見るなど、交流した王会長は「今日をきっかけとして、彼らに野球と接する機会をもたせてやってほしい。スポーツをやっている人との連携を取りながら、野球だけじゃない人と連携を取りながらこういう(スポーツ界の)輪を広げていけば(子どもたちも)『運動もしたい』という気持ちになると思う」と、目を細めた。

 五十嵐氏から「子どもの頃に野球以外に運動はされたことはありましたか?」と質問された王会長は「野球部の選手でありながら陸上部にも入って、走り幅跳びとか、砲丸投げとか。野球をやってるからって砲丸投げを(やっていた)。僕は墨田区の大会に出て優勝して東京都大会に出たんですよ」と仰天エピソードを披露し、周囲を驚かせた。

 また、卓球も行っていたといい「墨田区ってね。日大一高って全国でも上位にいつも行くぐらいのレベルで、区全体にも卓球っていうのが流行していたんだね。僕は左利きでやっていましたよ」という逸話も飛び出した。

 子どもたちにとっては今回のイベントは野球以外のサッカー、陸上、ラグビーの魅力を感じる機会になったことを踏まえて、王会長は「みんなにいろいろ感じてもらって、『俺はこれやりたい、あれやりたい』っていうね。お父さん、お母さんたちもやっぱり、けがが少ないような競技とかを、お父さん、お母さんの目線から見てもらって子どもさんに勧めるというか。選択肢が多くなるので、そういった意味では今日の催しはすごくよかったと思います」と感想を口にした。

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