◆日本生命セ・パ交流戦 2025 DeNA―ロッテ(21日・横浜)

 プロ初登板初先発を果たしたドラフト5位右腕の広池康志郎投手が2回3失点で降板した。

 いけると思ったはずだ。

初回、広池は最速153キロの速球を軸に三森、度会、佐野をフライアウトに仕留めて3者凡退と上々のスタートを切ったが2回、プロの洗礼を浴びた。カウント0―2と追い込んでから落ちきらないスプリットを牧に左翼席へライナーで運ばれると筒香、戸柱にも右越えへ運ばれた。「たぶん、初めてだと思います」という3者連続被弾。「追い込んでから変化球が少し高めに抜けて、それがファウルとかにならずにホームランという最悪の結果になったことが一番よくない。レベルが違うかなと感じました」と静かに振り返った。

 プロ初黒星を喫しても収穫と課題を見いだした。「真っ直ぐはある程度通じるかなと少しは思ったので、真っ直ぐと思わせてそこから変化させるかが大事と思いました」。真っ直ぐ、スプリット、スライダーをさらに進化させることを目標に掲げる。吉井監督も「変化球で2本ホームランを打たれて課題は明確になったので、変化球をしっかり磨いて1軍でしっかり投げられるようにやってもらいたい。(初登板は)上出来です」と今後に期待をかけた。「先発として投げさせていただいているので、ヒットを打たれてもいいので長いイニングを無失点で抑えられるようなピッチャーになりたいと思います」と広池。一歩目を踏み出したプロ野球人生へ、大きな経験を積んだ46球だった。

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