◆日本生命セ・パ交流戦 2025 広島5―2楽天(22日・マツダスタジアム)

 広島は、逆転勝利で楽天に2勝1敗と勝ち越し、交流戦は9勝9敗で全日程を終えた。過去に12球団ワーストの6度も最下位に沈んだ“鬼門”。

7年ぶりだった昨年に続く勝ち越しはならなかったが、新井監督の就任1年目から15~17年以来の3年連続の勝率5割以上となった。

 新井監督の勝負手がハマって勝利をつかんだ。2点ビハインドの4回2死満塁。先発・森に代えて打席に送った中村奨が、楽天・藤井の初球を捉えて左越えの走者一掃の二塁打。一振りで逆転に成功した。7回には2死無走者からファビアンの二塁打を起点に、2死満塁から坂倉が右前2点打で貴重な追加点を奪った。

 5回以降に送り込んだリリーフ陣も期待に応え、5投手が無失点でつないだ。リリーフ最年長の中崎から島内、森浦、8、9回はダブルストッパーの2人が締めくくった。リードが3点に広がった8回はハーン、9回は栗林が締めくくり、5月27日の巨人戦(富山)以来の9セーブ目を手にした。

 先発・森は、2回に名手・矢野の失策で先頭出塁を許し、無死一塁から黒川の適時二塁打で先取点を献上さらに1死三塁から辰巳の中前適時打で追加点を奪われた。4回2失点(自責1)で自己最多更新の5勝目はお預けとなった。

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