左脇腹痛で10日間の負傷者リスト(IL)に入っているオリオールズのアドリー・ラッチマン捕手(27)が、前半戦絶望となる見通しとなった。地元メディア「ボルティモア・サン」のマット・ウェイリッチ記者が、22日(日本時間23日)、X(旧ツイッター)に「ラッチマンがオールスターブレイクまで戦列を離れると、マンソリーニ暫定監督が発表した」と投稿した。

 菅野智之投手(35)が敵地・ヤンキース戦に先発した20日(同21日)、指名打者でスタメン入りしていたラッチマンだったが、試合前直前に左脇腹痛でスタメンを外れ、21日(同22日)に精密検査を受けていた。 

 ウェイリッチ記者の投稿によると、「MRI検査の結果、張りは中度のものだったが、用心が必要な筋肉であるため、無理をさせたくない」という球団の判断があった模様だ。

 今季ここまで15試合に先発している菅野は、そのうち12試合でラッチマンとバッテリーを組んできた。入団会見から「ラッチマンとコンビが組めるのが楽しみ」と語り、キャンプからお互いの信頼を深めてきたが、27歳のスター捕手は、メジャー4年目で初のIL入りとなった。

 菅野は20日の前回登板で、右手首痛から戦列復帰したサンチェスと、4月5日の敵地・ロイヤルズ戦以来約2か月ぶり2度目のバッテリーを組んだ。この日のヤンキース戦はハードリーが先発マスクを被ったが、2回の守備で二塁走者チザムと本塁手前で激しく交錯。そのまま退場し、サンチェスと交代。オ軍捕手陣は、相次ぐアクシデントに見舞われる形となった。

 また、オリオールズは23年に72試合に登板し、防御率2・11でプレーオフ進出に貢献したものの、今季は防御率4・73と不調の中継ぎ右腕カノを傘下マイナー3Aに降格させた。

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