22日・ソフトバンク戦(甲子園)で頭部に死球を受けた阪神・中野拓夢内野手(28)が24日、同球場に隣接する室内練習場で別メニューながら練習に復帰した。状態に問題がなければ25日にも全体練習に合流予定。

27日・ヤクルト戦(神宮)から再開するリーグ戦に向けて「万全な状態で金曜日を迎えられるようにやっていきたい」と決意に満ちた表情で語った。

 22日・ソフトバンク戦の1点ビハインドの6回1死。東北福祉大時代の1学年後輩・津森の直球が後頭部付近に直撃し、そのまま倒れ込んだ。聖地が騒然とする中、立ち上がって自らの足で一塁ベースに進み、左手を上げて右腕に「大丈夫」を表現。試合後、メッセージでもやり取りした。

 「すぐ『すみませんでした』と連絡が来たけど、津森も当てたくてやっていたわけではないし、大学の先輩と対戦できるというのもあって『少し力が入りました』ということも言っていたので。真剣勝負だし、自分も後輩から打ってやるという気持ちがあった。『大丈夫』という言葉を掛ければ安心して次もまた、リーグ戦再開後も津森は腕を振って投げられると思う。そのへんはしっかりとケアの言葉を入れて返事をした」

 23日時点でリーグトップの出塁率3割8分6厘、同3位の打率3割6厘と不動の「2番・二塁」は好調で、再三の好守でもチームを支えている。昨季まで2年連続全試合出場の鉄人が不在となれば藤川阪神にとって大打撃だったが「全然問題ないので大丈夫」と心配無用。「もう一度、気を引き締めながら再開後に一気にチームとしていい流れでいけるように、しっかりと調整したい」と誓った。(中野 雄太)

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