◆第107回全国高校野球選手権石川大会 ▽3回戦 遊学館8x―7門前(20日・金沢市民)

 シード校の門前は、遊学館に7―8の9回サヨナラ負けを喫し、3回戦で敗退した。プロのスカウトも期待する最速141キロのエース左腕、石田煌峨(3年)が先発したが、精彩を欠いて3回1/3を7安打、7失点(自責点5)で途中降板。

その後は打線が奮起して接戦に持ち込んだが、勝ちきることは出来なかった。石田は「エラーが出て、自分たちの野球が出来なかった。地元の応援が力になりましたが、悔しいです」と肩を落とした。

 184センチ、90キロの恵まれた体から豪快なストレートを投げ下ろすのが持ち味。この日は140キロ前後のストレートを軸に2回までは無安打、無失点に抑えたが、3回先頭を失策で出塁を許すと、4安打で4失点。4回もリズムをつかめず、立ち直ることは出来なかった。「調子は良かった方ですが、エラーが続いて相手の流れになってしまった。納得できる内容ではなく、全然ダメでした」と振り返った。

 プロのスカウトも今後の成長に期待するが、卒業後は大学に進学する予定。プロ志望届も提出しない方向だ。石田は「この状態ではプロにはなれない。4年間でもっと成長していきたい」と前を向いた。

(中田 康博)

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