◆JERAセ・リーグ 巨人1―2阪神(20日・東京ドーム)
阪神が球宴前では球団初となる巨人戦のシーズン勝ち越し(13勝4敗)を決めた。藤川球児監督(45)は今季最悪5四死球の先発・デュプランティエを3回無失点で降板させ、4回からは自慢の救援陣5投手を投入した必勝リレー。
SNSでにわかに注目を集める、その正体―。藤川監督にも試合中に好んで食べる“勝ち飴”があった。昨季まで指揮を執った岡田前監督がベンチで大好物の「パインアメ」を口にする光景が話題になったが、現指揮官はカンロ社の「ノンシュガー 果実のど飴」。甘さがすっきりした4つのフルーツの味が楽しめる大人気商品で、「体に優しいから」と笑う。
きっかけは、4月4日からの巨人3連戦(東京D)。それまでは何も気にしていなかったが、3連勝した際にちょうど食べていたのが前述の飴だった。そこからは「勝ち飴ってのがあるんや」と冗談交じりに指定し、監督付きの鶴球団広報が必ず用意するようになった。多い日には1試合で1袋分がなくなることもあるそうだ。
食べ方にまでマイルールを決め、攻撃の時に「巨峰」と「白桃」。特に巨峰は「気合を入れるイニングにね。
「酸っぱい試合はしたくないから。おいしいんだけど、ケースからは『外しておいて』とお願いしていて」。こだわりの詰まったお口のお供が球児監督の集中力を高め、首位独走に一役買っている。(小松 真也)