◆第107回全国高校野球選手権奈良大会▽2回戦 磯城野10―5西大和学園(20日・さとやくスタジアム)

 関西屈指の進学校、西大和学園の夏が終わった。エース大西航平は5回まで6安打、3失点と粘りの投球を見せた。

しかし6回に窮地が訪れた。「両方一度に。足が思うように動いてくれなかった」と両足がつった。5―4で1点リードの7回1死一、三塁、「金海にいかせてください」と中本哲史監督(60)に直談判。金海旭一塁手(ともに2年)にマウンドを譲り、一塁へ向かうも金海の暴投で2失点し逆転を許した。

 背番号1は「主将の立場もあり、自分が踏ん張って攻撃につないでいこう」と、8回1死二、三塁から再登板するも、以降2安打2失点。計8回1/3を投げ、8失点(自責6)だった。大西は「悔しいというのが一番にある」と唇をかんだ。

 同校では受験勉強に専念するため、野球部は2年秋の大会を最後に引退となる。右腕は「チームが始まった時から近畿大会に行くことを目標にやってきた」と語りつつ、「この負けを忘れずに、秋(は)絶対、近畿大会に行きたい」と最後の大会に向け、誓った。

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