◆米大リーグ ドジャース―ブルワーズ(20日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャースのM・ベッツ内野手が20日(日本時間21日)、後半戦第3戦となる本拠地・ブルワーズ戦のスタメンに「1番・遊撃」、大谷翔平投手が「2番・DH」で名を連ねた。ベッツは7月は12試合でここまで48打数9安打、打率1割8分8厘と不振に悩んでおり、この日は「自分がこれまでずっと使ってきた感覚や合図がもう通用しないんだ。

LAで通用しない。だからこそ、今の自分はどういう選手なのか、何が今の自分には効果的なのかを探し出そうとしている。それは難しいことだが、何とかして見つけなければならない」と苦悩を明かした。

 大谷は、これまで出場した97試合はすべて1番だったが、前日欠場した不調のベッツがかつての定位置の1番に入り、大谷はチームの今季100試合目で昨年6月16日(同17日)の本拠地・ロイヤルズ戦以来399日ぶりで、今季初となる2番に入った。ロバーツ監督は数週間前から検討していたといい、試合前の会見で「すべてを総合的に判断した。(ベッツが)塁に出ることに集中できる。いつまで続くかはわからないが、マックス(マンシー)が戻ってくるまでやって、再び評価することになるだろう」と説明した。

 ベッツは今季、90試合に出場して、353打数85安打の打率2割4分1厘、11本塁打、45打点、6盗塁と成績が伸び悩んでいた。ベッツは昨季まで1番が主戦場。だが、昨年6月に左手を骨折して大谷が1番に抜てきされ、チームが勢いに乗ったことから、ベッツの復帰後も2番での起用が続き、今季も「大谷、ベッツ」の並びが続いていた。

 それでも課題は明確だという。ベッツは「完全に自分の内面の問題だ。

自分の外に問題があるのではない」と強調。今季初の1番起用については「それほど深く考えていない。ただ打順が繰り上がっただけで、それについてあれこれ話すようなことではない」と淡々と話していた。

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