◆米大リーグ ドジャース5―6ブルワーズ(20日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が20日(日本時間21日)、後半戦第3戦となる本拠地・ブルワーズ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、2戦連発となる34号2ランを放つなど、3打数1安打2打点だったが、チームは敗れて後半戦3戦3連敗となった。難敵・ブルワーズには7月だけでで今季6戦全敗となった。

ドジャースがシーズンに5試合以上を対戦して全敗したのは、06年にカージナルスに0勝7敗だった以来19年ぶりとなった。

 大谷は、両軍無得点の初回1死で迎えた1打席目は2球で追い込まれると、最後は外低め79・1マイル(127・3キロ)スラーブに泳がされ、3球で空振り三振を喫した。

 だが1点リードの3回2死一塁の2打席目には、2戦連発となる34号2ラン。先発左腕・キンタナの91・1マイル(約146・6キロ)のシンカーを捉えると、打球速度108・7マイル(約174.9キロ)、角度22度で飛び出した打球はレフトのブルペンにライナーで吸い込まれていった。その後は一ゴロと四球だった。

 3回に3点を先取したドジャースだが、シーソーゲームとなった。4回には守備の乱れもあって先発のカーショーが追いつかれると、1点リードの6回にもリリーフ陣が3点を失って逆転を許した。9回には1点差に迫って2死満塁とサヨナラのチャンスを作ったが、今季初めて1番に入ったベッツが中直に倒れた。

 ロバーツ監督は試合後、大谷について「状態は本当にいい。左腕相手にも強引にならずに逆方向にはじき返した。彼は必要なことをすべてやっている」とたたえ、あす21日(同22日)の本拠地・ツインズ戦では先発して3イニングを投げる見込みであることを明かした。

 試合前会見でロバーツ監督は大谷とベッツの1、2番を入れ替えた打順変更について「すべてを総合的に判断した。

(ベッツが)塁に出ることに集中できる。いつまで続くかはわからないが、マックス(マンシー)が戻ってくるまでやって、再び評価することになるだろう。特に登板日やその翌日は、試合開始時に打席に入らなくてもいいというのは彼にとって楽だと思う」と説明した。

 21日(同22日)の本拠地・ツインズ戦では、今季6度目の先発を予定しており、試合前には左翼グラウンドでキャッチボール調整。後半戦初登板に向けては会心の一発で弾みをつけた。

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