◆米大リーグ ドジャース5―6ブルワーズ(20日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が20日(日本時間21日)、本拠地・ブルワーズ戦に今季100試合目で初めて「2番・DH」で先発し、2戦連発となる34号2ランを放った。だが、DバックスのE・スアレス内野手(34)が2発を放って35発となったため本塁打リーグ2位に転落。

チームは逆転負けを喫して後半戦3連敗スタートとなった。

 心地よい日差しの中、ドジャースタジアムに響いたのは大谷の快音だ。1点先制して迎えた3回2死一塁。2ボールから左腕・キンタナのシンカーをはじき返した。打球角度22度、打球速度108・7マイル(約174・9キロ)の弾丸ライナーは左翼のド軍ブルペンへ。2戦連発の34号2ランに、本拠地が一気にヒートアップした。ロバーツ監督も「とても状態はいい」と目を細める一撃だった。

 リアルタイムの本塁打王争いも熱かった。前日19日はDバックスのスアレスが2発を放って33号に伸ばすと、その約2時間後に大谷が33号2ラン。この日は現地時間の午後1時10分にド軍戦がプレーボール。同じ米西部時間のDバックスも2分後に試合開始となった。初回の1打席目、元巨人のマイコラスから34号3ラン。

その20分後に大谷が2打席目の34号2ランですぐに並んだ。だが、スアレスはその10分後に2打席連発の35号ソロで再び単独トップに。とはいえ大谷も55発ペースで、自己最多の昨季54本を上回っている。

 この日は、不調のベッツをかつての定位置だった1番に戻し、大谷が今季初めて、昨年6月16日以来399日ぶりの2番に入った。「翔平は我々の要求には何でも応じてくれる。これでベッツの状態が上向いてチームが勢いづくなら、彼はそれを全力で支持する」と指揮官。3回は、2死走者なしからベッツの15打席ぶりの安打、大谷の2ランと、期待が形になった。

 21日(日本時間22日)の本拠地・ツインズ戦では後半戦初登板で、3回を投げる予定。はずみをつけ、今季6度目のマウンドに上がる。(安藤 宏太)

◆大谷VSスアレスの時間経過(現地)

▽午後1時10分

ドジャース戦開始

▽同12分

Dバックス戦開始

▽同28分

スアレス34号2ラン

▽同48分

大谷34号2ラン

▽同58分

スアレス35号ソロ

編集部おすすめ