◆米大リーグ ドジャース5―2ツインズ(21日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が21日(日本時間22日)、本拠地・ツインズ戦に「2番・投手兼DH」で先発出場。初回にソロ被弾も自ら逆転2ランという大谷にしかできない35号“倍返し弾”でチームの連敗を3で止めた。
初回。投手として1番・バクストンに先頭打者弾を浴びたが、打者として、直後の初回無死一塁で迎えた第1打席だった。初対戦のフェスタの4球目、甘く入った86・6マイル(約139・4キロ)チェンジアップを打球速度113・4マイル(約182・5キロ)、打球角度26度、飛距離441フィート(約134・4メートル)でバックスクリーンに運んだ。今季2度目の3戦連発で、日米通算800打点に到達した。
MLB公式サイトによると、初回に被弾するも本塁打を放ったのは1979年のランディ・ラーチ(フィリーズ)以来、46年ぶり史上3人目だった。同サイトのS・ラングス記者によると、大谷が投手として登板した試合で初回にホームランを打ったのはエンゼルス時代から5度目。MLBの歴史で2度以上記録した選手は他にいないということからも、大谷の特異性が際立っている。
「投手・大谷」は今季6度目、後半戦は初先発。この日は初回にエンゼルス時代の7月21日(同22日)のパイレーツ戦以来4年ぶりに一発を浴びたが、今季最長タイの3回で同最多の46球、4安打1失点3奪三振だった。最速は99・1マイル(約159・5キロ)を計測した。「打者・大谷」は本塁打の後は3打席連続三振で4打数1安打2打点。試合後の一問一答は以下の通り。
―久しぶりの被弾。
「ボール自体も甘かったですし、非常にいい打者なので。そういう球っていうのは逃さないなっていう。僕のもちろん失投だったなと思います」
―今日を振り返って。
「全体的に甘かったというのが一番かなと。2ストライクに追い込んだ後も甘かったですし、もう少し三振を取れるような球というのを目指してはいましたけど、それがゾーンの中の甘いところに集まったのかなと思います」
―フラストレーション。
「連敗が続くと気持ち的には落ち込むと思うので。ただ、切り替えることが大事ですし、集中するゲームの中でリラックスして入ることもまた大事だと思うので。連勝中は自然にできると思いますけど、連敗中はそれが難しいと思いますね」
―次はもう少し投げられそうか。
「そうですね。4イニングいきたいなとは思ってましたけど、球数がちょっとかさんでいたので。いい点でももちろん、それぐらい投げられたというのはいい点でもあると思うので、次、また伸ばしていきたいなと思います」
―ベッツと打順が変わったことに不満は。
「不満は全くないですね。みんながもちろん心地よく打てるのが一番ですし、夜に連絡もらって、『9番でもいいよ』と返しましたけど。それぐらいどこでもいいと思ってます」
―昨日から2番。
「あんまり打順は本当に気にしないタイプなので。まあここ数日、見え方がいいなというのが一番、打順含めて関係なく。それが少しずつ良くなってるなというのがいい点かなと思います」
―投げる日に1番より準備の面は。
「それもあんまり関係はないですね。特にホームゲームの場合はもう投げてるので。毎回、特に初回がそういうふうに言われるだけで。特に初回以降というのは1番も2番もそんなに変わらないというか、必ずしも先頭で回ってくるわけではないので。そこはあんまり変わらないかなと思います」
―今日の投げ心地は。
「良くなかったですね。
―今までは。
「今までは順調には来てるなと思ってます。もちろんスピードが出てるというのもそうですし、ある程度全部の球種を投げながら、ここまで、今日もちょっと最後スプリットを多めに投げて、いい感覚が戻ってきているというかいい感覚で終えられたというのは一回一回進歩してるんじゃないかなと思います」
―3戦連発。
「さっきも言いましたけど、見え方まずいいのがいいんじゃないかなと。調子が戻ってきてるんじゃないかなとは思ってますし、1打席目以降、特に最後のスコアリングポジションは追加点打ちたかったなとはもちろん思いますけど、また明日以降切り替えて頑張りたいなと思ってます」