◆第107回全国高校野球選手権 静岡大会 ▽4回戦 富士東5―4浜松商=延長10回タイブレーク=(22日、ちゅ~る)
ノーシードの県立校・富士東が、シード校の浜松商を延長10回タイブレークの末、5―4で破った。3回戦の浜松湖北(4〇0)に続きシード校を撃破。
3回に犠飛で先制すると、5回には適失で2点目を追加。しかし春夏の甲子園出場17回を誇る浜松商が6回に追いつき、2―2で延長戦に突入。10回無死一、二塁から始まり、先頭の4番・高橋凛太朗左翼手(3年)が左越え安打を放つと、二塁走者の倉田航太朗三塁手(3年)が生還。合計3得点を奪った。
その裏に浜松商が2点を返し1点差。なお2死三塁のピンチを迎えたが、先発したエース清水琉偉投手(3年)が、最後の打者を渾身のカットボールで三振に仕留めた。「あの場面は自分の大好物。決めたると思っていました」と笑顔で振り返った。
清水は今夏、初戦から4試合連続で先発を任されている。この日は11安打を浴びながらも粘り強い投球で、9三振を奪い4失点(自責2)で3戦連続の完投勝利を飾った。
チーム目標の8強を達成したことについて「本当にうれしい」と声を弾ませた。