15日の第1試合終了後、高校野球の育成と発展に尽くした指導者に対する「育成功労賞」の表彰式が行われた。

 47都道府県49人の受賞者から、秋田・納谷聡さん(※能代)、茨城・根本喜幸さん(太田一)、福井・石津長利さん(三国)、奈良・松元隆さん(※添上)、島根・板垣悟史さん(安来)、愛媛・鈴木一宏さん(新居浜西)、福岡・青野浩彦さん(※東筑)、鹿児島・中迫俊明さん(川内)の8人を甲子園に招待(かっこ内の高校名は監督・責任教師としての最終歴任校、※は現役の指導者)。

記念の盾を授与した。

 島根の板垣悟史さん(58)は、大社で1985年夏の甲子園に出場。監督として計11年間、母校を指導した。表彰式は、最終歴任校のユニホームで出席するのが基本だが、板垣氏は指導歴が最も長い高校ということで、大社のユニホームを着用して臨んだ。

 「40年ぶりにグラウンドに立つことが出来ました。監督としては一度も立てなかったのですが、指導を続けてきたことに対して評価していただき、非常に光栄です」と板垣さんは感無量の面持ち。昨夏、母校が8強入りの快進撃を見せたことに対し「甲子園で勝ち上がるという私の目標を、彼らが果たしてくれた。感謝の気持ちしかありません」と思いを述べた。

 現在は高校野球の指導を離れ、松江農林の校長を務める。野球の未来について、板垣さんは「ジュニアの育成がすごく大事。子供たちに、もっと魅力を伝えていかなければ。野球は日本の大きな文化のひとつ。

今後も、盛り上がりが続いてほしい」と願った。

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