◆米大リーグ カブス3―1パイレーツ(16日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)

 カブスの今永昇太投手が16日(日本時間17日)、本拠のパイレーツに先発し、7回をソロ被弾のみによる1失点と好投した。勝敗はつかず9勝目はならなかった。

カブスは8回に鈴木誠也外野手の勝ち越し適時打などが生まれ、3―1で勝利した。

 今永は「スプリットの動きが良くないと感じていた」と告白した。「登板の結果が良くてもスプリットに少し疑問点があったので、投手コーチに質問して、自分の出したい動きをするためにはどういうふうな握りにしたらいいのか、どういうリリースをしたらいいのか、どういう考え方で投げたらいいのか、と(改善を)ちょっとやって。ブルペンではそれを試していました」と明かした。この日の85球中、スイーパー(15球)より多く投じた変化球がスプリット(22球)。6つの三振のうち4つを磨き直したスプリットで奪った。

 カブスの連敗は「2」でストップ。今永はチームの敗戦翌日の登板で昨季から通算34勝13敗。中継局マーキースポーツネットによると、この勝率7割2分3厘は、昨季投手3冠のT・スクバル(タイガース)も上回り、MLBトップになる。

 初回から打者10人連続アウトに仕留めていた4回1死で2番ファムと2巡目の対戦。真ん中に入ったスプリットを完璧に捉えられると、左翼場外にまで飛ばされた。打球速度109・8マイル(約176・7キロ)、打球角度27度、飛距離428フィート(約130・5メートル)の完璧な一発で先制を許した。

失点はこの一発だけで、7回で85球を投げて3安打1失点2四球6奪三振。防御率は3・06となった。

 試合は1―1で迎えた8回無死二塁で鈴木誠也外野手が勝ち越し中前適時打を放ち、本塁送球間に二進。クローアームストロングの犠打で三塁に進むと、2死一、三塁でホーナーが中前適時打し、鈴木が3点目のホームを踏んだ。鈴木は4打数2安打1打点、打率2割5分1厘となった。マルチ安打は8試合ぶり、打点は3試合ぶりだった。

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