◆パ・リーグ オリックス7×―6西武=延長12回=(17日・京セラドーム)

 2ケタ勝利への壁はこうまで高いのか。プロ4年目で初の10勝へ王手をかけていた西武・隅田知一郎投手だったが、お預けとなった。

 初回、相手バッテリーのミスなどもあり4点を先制してもらうなど5回までに6点をリードしていたが、その裏、1死満塁から太田に中越えへプロ初となるブランドスラムを献上すると、6回には2死一塁から中川に左越え2ランを浴びて6失点。いずれも初球の甘い変化球を狙われた。「序盤に大量の援護をもらった中で、3者凡退のイニングを作ることができず、その結果チームのいい流れを止めてしまいました。皆さんに申し訳ない気持ちです」とコメントを残した。

 思いもよらぬ隅田の失点が響き、延長12回に中村祐が広岡に左越えソロを許してサヨナラ負け。3位のオリックスとのゲーム差が再び5・5に広がった。西口監督は「6点取って逃げ切らないといけない。しかも投手が隅田ということを考えると…」と苦渋の表情を浮かべた。

編集部おすすめ