◆米大リーグ ドジャース―パドレス(17日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 パドレス・ダルビッシュ有投手(39)が17日(日本時間18日)、敵地・ドジャース戦で先発し、4回で82球を投げ、3安打4失点、5奪三振で降板して、3勝目を逃した。初回に2被弾4失点で4点のリードを許したが、8回に追いついたため4敗目となる黒星が消えた。

「1番・指名打者」でスタメン出場した大谷翔平投手(31)との今季初対決は右前安打と左飛だった。

 初回は大谷に右前安打を許すと、続くベッツにもフルカウントから四球を与えて無死一、二塁。スミスを右直に打ち取ったが、フリーマンは2球連続空振りで追い込みながら、中堅右に15号3ランを浴びて先取点を献上した。さらに2死走者なしからパヘスにもスプリットを左翼席に運ばれて20号ソロでリードを4点に広げられた。

 2回は先頭のフリーランドにフルカウントから四球。ケネディは左飛に打ち取り、1死一塁で大谷との2打席目は初球の甘く入ったシンカーをはじき返されて左翼へ飛距離346フィート(約105メートル)の大飛球となったが、フェンス手前で失速して左飛に抑え、2死二塁でベッツも中飛に打ち取って追加点は与えなかった。3回はクリーンアップとの対戦だったが、スミス、フリーマンから2者連続三振を奪うなど、この試合で初めて3者凡退に抑えた。4回もパヘス、コンフォートから2者連続三振を奪うなど3者凡退で抑えた。

 パドレスは4点を追う3回にタティスの適時二塁打で1点を返すと、5回には先頭のロレアノが19号ソロ。6回には1死二塁でオハーンが右翼へ適時二塁打を放って1点差に迫った。8回に1死二、三塁のチャンスを作ると、代打・イグレシアスの遊ゴロで追いついた。

 右肘炎症などで出遅れたダルビッシュは7月7日(同8日)に今季初登板。

5登板目だった同30日(同8月1日)の本拠地・メッツ戦では7回2安打無失点の好投を見せ、日米通算では史上最多となる204勝目の今季初勝利をつかんだ。右肘を下げる新フォームに改良したことで制球が安定し、前回登板の11日(同12日)の敵地・ジャイアンツ戦でも6回1失点と好投して2勝目(3敗)をつかんでいた。

 パドレスが1ゲーム差の単独首位で迎えた首位攻防3連戦。1、2戦目はドジャースが制して、パドレスは1ゲーム差の2位に転落していた。

 ◆この日のダルビッシュの投球結果

(1)右安、四球、右直、中本3、三ゴ、左本1、空三振

(2)四球、左飛、左飛、中飛

(3)空三振、空三振、中飛

(4)空三振、空三振、二飛

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