準々決勝前日の18日、県岐阜商は兵庫・西宮市内のグラウンドで約2時間の練習を行った。

 3回戦では明豊(大分)に3―1で勝利し、公立校唯一のベスト8入り。

史上4校目となる春夏通算90勝目を達成した。藤井潤作監督は「生徒たちにも少し自信が見える」とうなずいた。

 打撃練習では横浜との次戦を想定し、相手のエース左腕・奥村頼人投手(3年)のスライダーや、最速152キロ右腕・織田翔希投手(2年)をはじめとする投手の速球を2台の打撃マシンで再現。うち1台を145キロに設定し、速球に打ち負けないコンパクトなスイングで低い弾道の打球を意識するなど、好投手がそろう“横浜対策”に力を入れた。

 生まれつき左手の指が欠損しているハンデを持つ横山温大右翼手(3年)は、打撃練習や外野での守備練習で調整。速球対策について「捉えられた打球が結構あった」と手応えを口にし、「春の王者と対戦できるのでとてもわくわくした気持ち。やってやるぞという気持ちがとても大きいので、とても楽しみです」と、19日に行われる横浜との対戦を心待ちにした。

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