バレーボール男子日本代表が22日、都内で世界選手権(9月12日開幕、フィリピン)に向けた合宿を公開した。目標のメダルを獲得すれば、1974年大会銅以来、51年ぶり。
7月にロス五輪に向けてロラン・ティリ監督の新体制で始動したネーションズリーグを8強で終え、鹿児島合宿などで課題を克服してきた。チーム力を上げるためにも、ティリ監督の方針で週7で追い込み、「高校生以来かな。もちろんしんどいです。みんなヒーヒー言いながら…」と藍も苦笑い。それでも「しんどい中でもみんなでコミュニケーションを取って、みんなでやり切ろうというチーム力が出てきた。これもティリさんの狙いだったのかな」と充実の内容だった様子だ。
鹿児島合宿を終え、勝負の世界選手権に向けて、気合がにじむ藍。「ノリというか、イメチェンしたいなって思って」と思い立って、美容室へ。変化を求めて調べる中、イメージとして見つかったのが「(レオナルド・)ディカプリオにして下さい!かっけぇなと思って」。映画「タイタニック」などで有名な世界的俳優の髪色をオーダーし、以前の黒系の色からベージュにアッシュ系を入れたカラーに染め、黒系の「清楚(せいそ)系男子」からディカプリオの愛称・レオ様ならぬ「ラン様」に変身した。
世界選手権表彰台入りに向けて、9月2日と3日にブルガリア(東京・有明アリーナ)、同6日と7日に強豪のイタリア(千葉・ららアリーナ東京ベイ)の高さのある相手との壮行試合を経て、最終調整していく。世界選手権の32チームが参加する予選ラウンドでは、同13日に世界ランク16位のトルコ、同15日に11位のカナダ、同17日75位のリビアと対戦。まずは上位16チームによる決勝ラウンドを目指す。藍は「(壮行試合は)勢いをつけて世界バレーに臨めることが一番なので、まずは勝っていくことが必要」と“ラン様”が存在感を放っていく。