◆第45回新潟2歳ステークス・G3(8月24日、新潟競馬場・芝1600メートル、良)
暮れの大舞台を見据えるマイル重賞は10頭立てで行われ、津村明秀騎手が騎乗した1番人気のリアライズシリウス(牡、美浦・手塚貴久厩舎、父ポエティックフレア)が無傷2連勝で重賞初制覇を飾った。勝ちタイムの1分33秒4は、2014年のミュゼスルタンに並ぶレースレコードタイ。
6月15日の東京・芝1600メートルの新馬戦で2着に7馬身差をつける逃げ切り。重賞の舞台でも非凡なスピードを見せつけ、新種牡馬の父に初のタイトルをもたらした。津村騎手は1月の京成杯(ニシノエージェント)以来となる今年2度目、通算20度目のJRA重賞勝利となった。
2着は6番人気のタイセイボーグ(田口貫太騎手)、3着は3番人気のフェスティバルヒル(石橋脩騎手)だった。
津村明秀騎手(リアライズシリウス=1着)「デビュー前から調教でいい動きをしていましたし、デビュー戦を期待通り勝ってくれたので、ここでもこの先に期待ができる走りをしてほしいと思っていました。全体的に(ゲートの)出も速くない方で、今回も遅れましたし、ゲートに入るのも嫌がっていたので、この先に少し課題が残る結果になりました。プランは考えていませんでしたが、2番手のいいところに収まって折り合いもついたし、あとは自分のリズムを大事にしてあまり後ろを待たずに追い出しました。まだまだ課題が残っているけど、調教などで一緒にこれから良くなっていければ上でもやれる素材だと思うので、頑張りたいです」
手塚貴久調教師(リアライズシリウス=1着)「期待通りでした。パターンとしてはああいう競馬になるのかなと思っていた。実質逃げのような感じ。直線も馬場のいいところを走れていたし、ムキになって走るタイプじゃないので。ゲートの入りは悪かったので、もっと練習をしないといけない。