◆バレーボール世界選手権 第4日(25日、タイ・バンコクほか)
1次リーグが行われ、H組で世界ランク4位の日本は同17位のウクライナと対戦し、0―2から大逆転し、3―2で勝利を収めた。開幕2連勝で組の上位2チームが進む決勝トーナメント(T)に向けて、大きく前進した。
世界選手権初先発でチーム2位の24得点を挙げた23歳の佐藤淑乃(NEC川崎)は「2セットを取られた後にチーム全員で『ここから勝ち切れたら、もう一つ自分たちが強くなるチャンスだよ』と話し合った。みんなで1つになって勝ち切れたのが良かった。この試合で全員で1つになるのを感じながらバレーをできたのが楽しかった」と胸を張った。
22年大会は主に控えに回っていた佐藤。23日の今大会初戦のカメルーン戦は出番がなく、この日、世界バレー初先発の座を勝ち取った。第1Sでいきなりスパイクを決めて日本の初得点を挙げた。2―2の勝負の最終Sでは、セット序盤はウクライナにリードを許したが、2―4の場面で佐藤が3連続でレフトからスパイクを決めて流れを引き戻し、逆転勝利の立役者となった。
日本時間の同日午後10時半開始のセルビア―カメルーン戦の結果次第で日本の決勝T進出が確定する。1次リーグ最終第3戦は27日に18年、22年大会で2連覇したセルビアに挑む。23歳の主軸は「まだまだみんなに頼っている部分が多いと思うので、この世界バレーの期間でも成長できるようにしたい」とさらなる飛躍を期した。
◆女子のバレーボール世界選手権 1952年に初開催され、日本は60年大会から参加し、準優勝。優勝は3度(62、67、74年)。