ラグビー・リーグワン1部で、4季ぶりの王座奪還に挑む埼玉(旧パナソニック)は26日、熊谷市内のグラウンドで練習を行った。チームは2025―26シーズンに向け、25日から本格始動。
引退後はアンバサダーとして、週に1、2回練習に参加。昨季終了後にコーチ就任の打診を受け「みんなが喜ぶんやったら」と、決断した。この日は現役時代と変わらないドレッドヘアをなびかせて、選手と積極的にコミュニケーション。練習中からSHの萩原周に助言を送り、個別にキック練習に付き合うなど、約2時間汗を流した。
就任の経緯について、堀江氏は「本当は2年くらいの契約だったけど、昨シーズンの終わる頃に(チームから)コーチにならないかと話がきた」と説明。当初は、首の大けがからの復活を支えた佐藤義人トレーナーのトレーニング法を伝える活動を志していただけに「個人的な予定とか、ボディーメークの仕事が所々仕事入っていた」。熟考し、周囲に相談する中で「結構みんな『やった方がいい』『戻ってきてほしい』と口をそろえて言われて」。最後はチームへの思いからコーチ就任を受諾した。
佐藤氏からの教えを、スクラムで伝えていく。「僕なりに、佐藤さんと出会った後のスクラムは安定して、ケガも少なかった」と堀江氏。「どういう風に体を使ったら、上手に前に力が伝わるのか。
4季ぶりの優勝を目指す来季開幕節は、2連覇中のBL東京戦(12月14日、味スタ)。堀江氏は「チームとしては、もちろん優勝」と掲げる。「リーグワンの1試合目に、今よりも10倍、20倍いいスクラムを組まなあかん。そのために、一日一日何をしていくか」。王座奪還へ、最強のFWパックを作り上げる。