秋季高校野球富山県大会の抽選会が26日、富山市内で行われた。今年4月に開校した通信制高校のAOIKE(南砺福光キャンパス)は部員が6人のため、新川と合同チームを組んで公式戦に初出場。
AOIKEは福井県小浜市が本校で、サポート校として富山県南砺市に南砺福光キャンパスを開設。旧南砺福光高の校舎とグラウンド、屋内施設を利用して運営している。野球部も4月の開校と同時に創設され、富山県出身でダイエー、ヤクルト、近鉄、巨人の投手として活躍した田畑一也監督(56)が就任。全校生徒は9人で、野球部に所属する6人はスポーツアスリートコースで学んでいる。
午前中に勉強し、午後からは練習に取り組む。部員が少ないため今年の春、夏の公式戦には出場できなかったが、基本的な体作りや個人技術を磨いてきた。今秋から部員6人の新川と合同チームを組むことが決まり、7月中旬からは毎日のように互いのグラウンドを行き来して、連係プレーを深めてきた。AOIKEの栗原利彰部長は「個人の技術は伸びたが、試合感覚をつかむのは今から。
今夏は同じ通信制の未来富山が初の甲子園出場を果たし、大きな刺激を受ける。「通信制の高校に対する風向きが変わってくれれば。未来富山に追いつき追い越せという気持ちで、我々も盛り上げていきたい」と栗原部長。創部5か月目の新チームが、新たな風を吹き込む。(中田 康博)
○…今夏の甲子園に出場した未来富山は第1シードとして出場し、初戦は高朋に決まった。新キャプテンの中込大捕手(2年)は「甲子園を経験した5人が残っており、練習試合でも点が取れている。まずは北信越大会に出場して勝ち進みたい」と意気込む。