◆JERA セ・リーグ 広島8―3巨人(28日・マツダスタジアム)
2位の巨人がCS争いのライバル・広島に敵地で3タテを食らって4連敗。借金も2となった。
日米通算200勝を目指して先発マウンドに上がった田中将大投手が誤算だった。
NPBで121勝、MLBで78勝を挙げてきた右腕は初回、先頭の中村将に中前打を許すと、1死後、小園にも右前打を浴び1死一、二塁のピンチを背負うと2死後、末包に左越え適時二塁打を許し、1点を先制された。
2回、女房役・岸田行倫捕手の左中間スタンドに飛び込む6号2ランで逆転したものの、その裏に乱れた。
先頭の坂倉に四球、菊池、佐々木の連打で無死満塁のピンチを背負うと、1死後、中村将の遊ゴロを泉口友汰内野手がはじく適時失策で同点に。さらにファビアンの打席で田中自身が暴投。勝ち越しを許すと、ファビアンには左前への2点適時打を浴び、この回、4失点で逆転を許した。
田中は2回までに6安打を許し5失点。3回の攻撃で代打・浅野翔吾を送られ降板。偉業達成は次回以降にお預けとなった。
一方的な展開になりかけたゲームの中、2番手登板の又木鉄平投手が3、4回の2イニングを無失点の好投。三番手・石川達也投手も5回を無失点で切り抜けると、6回、先頭の吉川尚輝内野手が左前打で出塁。泉口も右翼線二塁打で続き無死二、三塁とすると、岡本和真内野手の遊ゴロの間に吉川が生還。
しかし、その裏にイニングまたぎの石川がモンテロに中前適時打を許すと、7回にも4番手・船迫大雅投手が中村将に2ランを被弾した。
打線は広島先発の2年目左腕・高に抑えられ3勝目を献上。打撃で圧倒される完敗を喫した。