◆第10回紫苑S・G2(9月7日、中山競馬場・芝2000メートル)
第10回紫苑S・G2(7日、中山=3着までに秋華賞の優先出走権)に出走するエストゥペンダは今年に入ってフェアリーS、クイーンCのG3で連続3着。フローラS・G2は4着と着順こそ下げたが、次戦でオークスを制した勝ち馬カムニャックから0秒3差と重賞で健闘してきた。
自己条件に戻った前走は、重賞での好走がフロックではなかったことを証明する3馬身差の圧勝だった。高柳瑞調教師は「ちょっとタイミングがあわなくて(ゲートを)ポコンと出て後方になりましたが、逆に囲まれなかったぶん折り合いも楽だったのかなと。そのぶん(直線で)はじけたんじゃないかと思います」。スローペースで4コーナーで(3)(1)番手が2、3着の展開を、最後方から上がり断然の最速32秒4で突き抜けたレースを、指揮官は振り返った。
中2週のため1週前追い切りは美浦の坂路を馬なりで単走(54秒6)と軽めだったが、トレーナーは「思ったよりダメージもなくて、レースに向けて順調かなと思います」。4度目の重賞挑戦で、待望の初タイトルを狙う。