第102回箱根駅伝予選会(10月18日、東京・立川市)の試走会が6日、東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地と国営昭和記念公園で行われ、前回の予選会は12位で7年ぶりに本戦出場を逃した明大などがコースをチェックした。予選会はハーフマラソン(21・0975キロ)を全選手が一斉スタートし、上位10人の合計タイムで争う。

上位10校が本戦の出場権を獲得できる。前回の本戦で優勝した青学大を始め、上位10校はシード校。

 この日は全体をジョグしながら、各ポイントを確認。今年4月から明大を率いる大志田秀次監督は「経験があった者をリーダーにして、まずはロケーション。地面の硬さや見える風景も確認しました」と細かい部分までチェック。公園内のアップダウンも意識させながら走り、本番の具体的なイメージを持って練習した。

 箱根駅伝総合優勝7度を誇る名門だが、6位となった2020年を最後にシード権から遠ざかり、昨秋の第101回箱根駅伝予選会は12位で7年ぶりに本戦出場を逃した。再出発した今季は箱根駅伝出場、シード権獲得が目標だ。

 チームとしての初陣となった、5月24日の全日本大学駅伝関東地区予選会は10位で7位以内に与えられる本戦切符を逃した。ただ、「反省ではなくて、結果を受けてどう変えていくか」と大志田監督は話していた。9月からは故障者も徐々に練習復帰するなどチーム状況は右肩上がりで、「全員でも戦っていけるという部分ができてきた」。予選会まであと6週間。

2年ぶりの本戦出場へ一丸となって突き進む。

 ◆明大競走部 1907年創部。正式名称は「陸上競技部」ではなく「競走部」。1920年の第1回箱根駅伝に出場した4校のうちの1校で東京高等師範学校(現・筑波大)、早大、慶大とともに「箱根オリジナル4」と呼ばれる。49年の25回大会までに7回優勝もそれ以降、無冠。56年は部員が足りず、ラグビー部員が6人出場。当時の公式プログラムには実質的な監督としてラグビー部の北島忠治監督の名が記された。出雲駅伝は最高7位(2011、13年)。全日本大学駅伝は最高2位(14年)。タスキの色は紫紺。練習拠点は東京・世田谷区八幡山。

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