◆米大リーグ オリオールズ4x―3ドジャース(6日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)

 ドジャースが悪夢の2戦連続サヨナラ負けを喫して、5連敗となった。

 敵地ながら、球場全体が大記録への期待感が包まれた中で、一気に流れが変わった。

先発した山本由伸投手(27)は9回2死まで出した走者は2四球のみで、無安打無失点。日本人では野茂、岩隈に続く3人目(4度目)のノーヒットノーランまであと1人と迫っていたが、カウント2ボール、1ストライクから内角のカットボールをホリデーに右翼へ運ばれて、17号ソロで初安打を許したところでマウンドを降りた。

 ドジャースは3―1とリードをしてあと1アウトだったが、2番手のトライネンが二塁打と2四死球で満塁のピンチを迎えると、カウザーに四球を与えて押し出しで1点差。なおも2死満塁でマウンドにはスコットが上がったが、リベラに2点適時打を浴びてサヨナラ負けとなった。

 MLB公式のサラ・ラングス記者の「X」(旧ツイッター)の投稿によると、1961年以降で、9回2死まで無安打に抑えられながら勝利したチームは、この日のオリオールズが、23年9月10日のヤンキース(ブルワーズ戦)以来9度目だという。

 だが、これまでの8例は、いずれも9回2死までは0―0の同点だったため、ドジャースは9回2死まで無安打無失点投球をしてリードしながら、9回で逆転負けを喫した初のチームとなった。

 山本は「試合に勝ちきれなかったのはすごく悔しいですし、チームもすごく苦しい状況ではありますけど、何とか全員で戦っていって、残りの試合を1つでも多く勝っていけたらなと思います」と振り返っていた。

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