パ・リーグ オリックス3―1日本ハム(6日・京セラドーム)

 日本ハムは6日、オリックス戦(京セラD)を1―3で落とした。連敗で首位ソフトバンクとは今季最大タイの4ゲーム差となり、マジックを「16」とされた。

「2番・一塁」でスタメン起用された清宮幸太郎内野手(26)は4打数2安打。バットでは貢献したが、6回に痛い走塁ミスを犯した。得点への強い気持ちが焦りとなって表れた格好だが、気持ちを切り替え、残り試合に臨む。

 右翼ポール際への大きな飛球だった。同点で迎えた6回1死一、二塁。二塁走者の清宮幸はハーフウェーで打球を見守った。フェンス際で好捕した右翼・杉本が、フェンスにぶつかった反動を利用するように素早く二塁へ送球。清宮幸もヘッドスライディングで戻ったが、判定はアウトでダブルプレーとなった。勝ち越しのチャンスが、一瞬でついえた。

 得点への強い思いが、判断を鈍らせた。「ちょっと判断を誤った部分はあります。もうちょっと判断ゆっくりでも全然ホームにかえれたと思うので、ちょっと焦ったかなというのはあります」。

勢い余って相手の野手と接触しそうなほど全力で戻ったが、間に合わず反省の言葉が並んだ。

 前日、この日と走塁での隙が散見された。5日のゲームでは、三塁走者だった山県がバントの構えに飛び出し、戻れずタッチアウト。一塁手の頭上を越えた安打で、一塁走者・万波が二塁へ滑り込まず、あわやアウトになりそうな場面もあった。新庄監督は「あんなに走塁ミスしてたら、勝てるものも勝てないね」と厳しく指摘した。

 清宮幸は3回に左前打、6回にも三塁手のグラブをはじく内野安打を放ち2安打。それでもチームが敗れ、「まあまあっすかね。もっといいバッティングができるんで。(2安打は)いいとは思いますけど」と淡々と振り返った。痛い連敗で、残り19試合で首位ソフトバンクとは4ゲーム差。重たいムードは、バットで振り払うしかない。(山口 泰史)

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